2007年01月31日
硫黄島から考える、戦争
「硫黄島からの手紙」がアカデミー賞の作品賞など4部門にノミネートされたそうで。
やはりクリント・イーストウッド監督は、アカデミーに強い。
「父親達の星条旗」を観て、絶対日本側からのこの作品も観たいと思った。戦争を両側から描こうとした作品ははじめてですから。
「硫黄島からの手紙」を観る前に「散るぞ悲しき」を、
観た後には「名をこそ惜しめ」を読みました。
はじめてこの本の存在知ったのは地酒星人さんのブログを読んででした。
教えてくださってとても感謝しています。ありがとうございます。
映画を観に行ったのはもう1ヶ月以上前。
クリスマスモードな街でしたが、若いカップル達も観に来ていて
ちょっと嬉しかったりして。。。
壕の中で兵士達が手榴弾自決していくシーンは壮絶。
思い出したのは沖縄のチビチリガマ。
チビチリガマは読谷村にある自然洞窟。
沖縄戦で集団自決強いられた住民80人以上がここで亡くなった。
この洞窟に実際行ったことがある。
沖縄は今リゾート感覚で行くのでしょうが
是非こういう場所にも足を運んで欲しいな。。なんて思います。
東京新聞では、「戦後62年 記憶」という連載をしています。
これは戦後60年特集の時からずっと続いている。
ここ数回はアイヌ民族の方の話が掲載されているが、
この辺りも知らなかったことだったりして、とても興味深い。
他にも印象的だったのは、シベリアに抑留された方の話。
新しい研究発表によると40万人以上の抑留日本人が死亡したという。
シベリア抑留の話しを読んで思い出したのは以前読んだ「アーロン収容所」という本のこと。
この本は著者が体験した、ビルマでのイギリス軍の捕虜となったアーロン収容所でのことを綴ったもの。
著者は歴史家であるため、非常に冷静に客観的視線も持ちつつ描かれているが、やはり劣悪な収容所での話しは胸が締め付けられる。
硫黄島での戦闘に地下壕を造って備えた栗林中将。
壕の中の温度は40度以上、状況は想像を絶する。
飲み水は不足し、ようやく飲める水も硫黄臭い。
映画を観てから、お風呂に入るたび硫黄島でのその状況が浮かんでくる。
蛇口をひねれば出てくる水。
「水。。。。ありがたいな。。」と水を眺めては、心から感謝したくなる。
たくさんの犠牲者の方々の下に、今の日本があるということを。
戦争をしてはいけない、なんて当たり前の話。
でも、何故人間は戦争を繰り返しているのか。
そこを学ぶために、歴史があり、哲学があり、倫理がある。
すべては対岸の火事ではなく、ひとつに繋がっている。
想像力を養うために、映画があり、本がある。
まだまだ知らないことだらけ。
もっと勉強しなくちゃな。。。。
この記事へのコメント
子供の関係で映画は見られませんが、落ち着いたら是非見てみたいです。
DVDになったら是非観てください。
その時は「父親たちの星条旗」も一緒に。
両側から描かれたこの2作品はやはり歴史に残る名作となると思います。
いつか、日本人が制作した、硫黄島の映画も観てみたいです。。
私も夫と色々語り合いました。
子供の時から戦争関連の本や映画など随分観てきて、大学でもかなり専門的に学んだのですが
でもまだまだ知らないことはたくさんあるなと
あらためて思いました。
映画を観たときだけでなく、いつも学びの姿勢でこれかもたくさんのことを知っていきたいと思います。
とにかくあの戦争で起きた事実を皆が知るしかなくて、そういう意味では偏りの無いこの映画は多大な貢献をしていると思いますね。
いつか、本当に日本人が作った硫黄島の映画を観たいです。
硫黄島の事を書こうとしても、感情はグルグル渦巻くのに、言葉が見つからないですよね。
本当にグルグルです。いっぱ〜〜い思いはあるのに。
戦争のことを語るときはいつもそうなのですが、亡くなられたたくさんの犠牲者の方々の叫びが胸にじんじんと来て、表現に迷います。
想像力がなくなった社会は怖いです。日本人は今そういう状況にある。
だからしつこく私は戦争のこと、知っていきたいです。
