2007年03月
2007年03月28日
記念日に、西麻布「リストランテ タニーチャ」
先週は結婚記念日でした
昼間は私のリクエストで映画「今宵、フィッツジェラルド劇場で」を鑑賞。
この映画、巨匠ロバート・アルトマン監督の遺作。
平板な風で見えて、実は奥深く、優しく様々なことを問いかけてくる。
心地の良い音楽と、そこに生きる人間模様に思いをはせてながら
ラストにじんわりとした感動を与えてくれた。
地味だけど、いい映画だなぁと思いました。
さて渋谷から西麻布へ移動。
今年は久々にきちんとイタリアンなどを食べながら乾杯したいね・・ということで
選んだのは「リストランテ タニーチャ」。
タニーチャ、というのはシェフの「茶谷」さんのお名前を逆にしたということらしい。
扉を開けるとマダムがにこやかな笑顔で迎えてくれた。
私より多分年下だと思われるシェフの奥様、マダムですが、場所柄・商売柄?
とっても落ち着いた風で素敵な方〜。
最初に苦手なものなどございますか?と、丁寧に色々聞いてくれたし。。。
今回は記念日なのでシェフのおまかせ1万円のコースをオーダー。
一番乗りだったらしく、誰もまだいない店内。とてもいい雰囲気です。
小さくかかっているジャズがこれまたgood.。
はじめはスプマンテを。
FERRARI Maximum Brutをオーダー。
すきっと、すぱっと切れる味でと〜〜っても美味しい♪
久々のスプマンテ、ちょっと嬉しい

はじめに出てきたのは
白子のムース。
濃厚だ。
非常に!
小さなカップに、
たくさんの旨み。
ほんわり温かくて
空腹の胃袋を優しくじんわりと包んでくれて。。
前菜その1。
牡蠣は軽く炙り
地鶏とお野菜と一緒に。
味付けはとてもシンプル。
塩・オリーブオイルのお味がとても上品に香る。
前菜その2.
紫アスパラガスは焼くと白くなるらしい。
ふっくらと春の香りなアスパラガスにはパンチェッタがいい具合にアクセントをきかせていて素敵。
ポーチドエッグとレモンのマヨネーズがいいソースとなって本当に爽やか
美味しい〜
自家製のパンもぎゅっとしてもっちり。
美味しかったです。
前菜2品の状態ですでにスプマンテのボトルは空いてしまいそうな我々・・・
ペース早いね。。。といいつつ
グラスを傾けてしまう、のんべえ夫婦です。

さてパスタその1.
菜の花・たけのこ・桜海老と、これまた春のものたちが満載に彩るパスタ。
アクセントはまぐろのからすみです。
はじめて食べました!まぐろのからすみ。
この塩加減がたまらないのです!!!
一口食べて、速効口からでた言葉は
「はぁぁっ、竹鶴飲みたぁぁ〜い!」でした(笑
でも絶対ぜったい・ぜったーーい合うよ、これ。
日本酒好きな人にはたまらない味のパスタです。
しかし日本酒はないので(当たり前だが)
次は白ワインを注文。
フルーティーとか、柑橘っぽいとか、香る〜とか
そういうワインでなく、すぱっと切れ味があって熟成感のあるワインがいいと
好みを主張したところいくつか上げてくれたので、その中から
ヴェルディッキオ セッラ・フィオレーゼ 2002ガロフォリ
・・・を注文。
これがよかった!
ワインを近頃美味しいと思えない私たちでも(特に夫はワインがあまり好きじゃない)とてもグッときた!
いいじゃ〜〜ん。こういうワインならイケルイケル。
そしてパスタその2.
ちょっと画像がボケ気味ですみません。
これはシェフのお得意のお料理だそうです。
シェフのスペシャリテ!
肉詰めされたパスタに
た〜〜ぷりのトリュフがはらはらはら〜と☆
トリュフのいい香りが
これまた贅沢だね。
お魚料理。
ほっき貝。
そして金目鯛を炭火で焼いて、上にはキャビアがのせてある。
金目鯛の香ばしいこと!
キャビアとイカ墨のソースがいい塩梅に絡み合う。
お肉料理。
は〜、これもとても美味しかったよ。
やわらかぁ〜い牛(肉の種類はもう忘れてしまった。。。)の上にフォアグラがのってます。
バルサミコをきかせたソースがすっきりと味を引き締める。
お料理の美味しかったこと!
ワインもあっという間にまたボトル空いちゃった。
このあとはデザート、なのでグラッパを頂くことに。
熟成タイプのものと、あっさりタイプと。
しかしふたりとも好きなのは、やはり熟成タイプ(エリージ)でした。
優美で甘い香り、最後のデザートにもぴったり。
デザートには
「Happy Anniversary」の文字が。。。
マダム「何年目でいらっしゃるのですか?」という問いに答えると
「素敵な先輩ですわ〜」とにっこり。
そしてグラッパを飲み干すとエスプレッソが出てきて楽しいコースのお料理もおしまい。
名残惜しいなぁ・・・
帰り際にはシェフも挨拶してくれました。
とてもお若くて柔らかな雰囲気の方。
お料理に反映さえてますね。
どのお料理も素材をきちんと活かしていて、季節をかぐわせ
和食好き・日本酒好きな私たちでも充分満足できるお料理で。
お店も満席でしたし、とてもいいお店だと思いました。
今度は気軽にプリフィックスを食べに来たいな・・・
いいお店との出会いに帰宅の足取りも軽やかになる〜
夫婦仲良く迎えられた記念日に。
1年、1年。。。そして一日一日。。
毎日を笑顔で、健康に過ごせることに、何よりも感謝。
色々なことにありがとうという気持ちで
とても気持ちの良い、素敵な記念日でした。
2007年03月27日
「井のなか」からのお知らせ
井のなかの、ここのところのお料理。
写真は撮るのですがいつもアップしないまま。。。
ばらばらに載せちゃいます。









レバーを、バルサミコ酢の味にソテーしたもの(だと思うけど・・)
あれが私は好き〜。
いつも楽しいお料理をありがとうね!!
ところで、井のなかではアルバイトを募集しています。
男女を問わず、日本酒が好きでやる気のある方を求ム!だ、そうな。
私がバイトしたいわ〜。楽しそう。
でも主婦なのに夜働けないもんね。。(と、真剣に考えてみる)
と、余計な話はさておき。
井のなか、よいお店ですから働き甲斐があると思います。
場所も錦糸町駅からとても近いので通勤に便利ですよん。
詳細はお店に連絡してお問い合わせ下さい〜。
燗酒とコの字カウンター・井のなか
墨田区錦糸2−5−2
TEL 03(3622)1715
営業時間・17:00〜23:30
日・祝日定休
2007年03月19日
「義経千本桜」
今回は歌舞伎のお話。
歌舞伎を知らない方はあまりわからない内容かも。ごめんね。
先週、歌舞伎座へ夜の部を観に行った。今月は「義経千本桜」の通し狂言。
夜の部は「木の実・小金吾討死・すし屋・川連法眼館・奥庭」。
いがみの権太、という役があるのですが、今回仁左衛門さんがこの役に。
仁左衛門さんがおやりになるのは上方バージョン。
上方バージョンのすし屋の段を観てみたかったんです。
この演目には思い入れが。。。
私が初めて観た歌舞伎、この「義経千本桜」でした。
予備知識もゼロで初めて観た歌舞伎は驚きの連続!
そして大興奮!何何?何であんな動き方なの?あの喋り方、面白い!
などなど、独特のせりふ回しや所作に殆ど外国人なノリ。
私の目に新鮮で強烈なインパクトを与えてくれました。
そのとき出演していた方々は(当時のお名前で明記)
いがみの権太に勘九郎さん。
若葉の内侍に孝太郎さん。
小金吾に染五郎さん。
権太の父親に中村又五郎さん。
お里が福助さん。
弥助に藤十郎さん。(澤村藤十郎さんです)
そして四の切では
忠信・源九郎狐に八十助さん。
静御前・福助さん。
駿河次郎・染五郎さん。
亀井六郎・橋之助さん。
義経・勘九郎さん。
当時はこのメンバーで「花形歌舞伎」でした。
皆、とても若かったせいかしら。
エネルギッシュで、みなさん生き生きと演じられて、舞台からパワーが溢れて出ていました。
私は本当にラッキーだと思います。
たまたま観た歌舞伎が、本当に面白くて、最高で。
この月は10回は観に行ったと思います。はまったなぁ・・
それから毎月観に行くようになりました。
そのときの筋書きやチラシと切符を全部ファイルして取ってあるんです。
今なんてすぐ捨てちゃうけど、あの頃は本当にはまっていたからねぇ・・
それをぺらぺらとめくって見てみてみるととても面白い。
歌右衛門さん、梅幸さん、先代の仁左衛門さん、先代の家元(9代目三津五郎)
みなさんまだお元気でしたから。
私はぎりぎりこの方々の芝居を生で観る事ができてとてもよかったなって思っちゃう。
欲を言えばあともう少し早く歌舞伎を知っていれば松緑さんも生で観れたのにな。。
それだけは残念。。。(欲張り過ぎか)
そんなワケで「義経千本桜」は私にとって思い出深い、大好きな演目に。
特に「通し」だと絶対観に行きたくなります。
ただ、何度違う人たちのこの演目を観ても、あの初めて観た強烈なインパクトを超えられない。
今回もとても良かったんですが、ちょっと難点ありだなぁと。
比較しちゃいけないけど、比べて観てしまいます。
今回の親父役、左團次さんはまだダシが弱いなぁと思います。
彼の芸風はさらっとしていますから、仕方ないかな。
又五郎さんの親父役、最高でしたもの。
小金吾の扇雀さん、立ち廻りの、所作のひとつひとつの最後の動きが美しくなかったです。
私のイメージは、「小金吾討死」の立ち廻りは限りなく美しくあって欲しいんですよね。
染五郎さんの小金吾は当時まだ24、5歳だったかしら?
ほっそりしていて、本当にため息が出るほど美しかったです。
動きにもキレがあって、軽くてね。
今はちょっとお父さんに似てきてごっつくなってしまったけど。
藤十郎さんの弥助もとてもよかったなぁ。
弱っとした部分と、平家としての品格とがきちんと表現されていて。
それでいて、お里とのやりとりが絶妙でげらげら笑ったものでした。
時蔵さんはちょっと面白みに欠けるかな。
でも時蔵さん、一番前のおば様が寝てるのを、ギロリと睨んでいましたけど(笑
藤十郎さんも好きな役者さんのひとりでしたから、いつか復活されないかと
密かに待ち続けています。
お里の孝太郎さんは良かった!
基本的にこの方、とても好きなんです。
舞台の上でのお行儀が本当に良くて、いつも一生懸命に演じられているから
好感が持てます。初めて観たときから好きな方です。
仁左衛門さん・秀太郎さんは非常にいいですね。
大人の芝居だ!って感じ。
さすがです。
そして四の切ですが。。。
菊五郎さんの狐忠信を見るのは2度目なんですが
前回観た時より益々動きにキレがなくなっていますね。
お年ですかしら?仕方ないかもしれませんが
この役・この幕はやはりケレンが見ものなので、動きが軽妙でないと
この幕の良さが半減します。
声も年齢にともなってどうしても低くなりますよね。
狐の声は、高く出さなくてはならないので、声に張りがないと狐らしく聞こえません。
菊五郎さんも好きなんだけどなぁ。このお役はもう違う人にしたほうがいいかも。。
八十助さんの狐忠信は凄く良かったです!
昼の部の「鳥居前」の「荒事」狐忠信の演技は声を太く、伸びやかに大きく演じられていましたし、最後の「狐六方」もとても良かった。
「吉野山」では勿論うっとりするような舞踊でしたし
「四の切」では本物の忠信は堂々と、狐忠信に変わってからは声を何トーンも上げられて
親狐を思う子狐の切なさを体いっぱいに表現されていました。
15年前だって、はっきりと浮かべられるほど目に焼きついています。
ああ、家元の狐忠信がまた観たいなぁ・・・
と、いうか、あの時のキャストで通し「義経千本桜」が観たい!
松竹さん、やってくれないかしら?
などなど、色々なことを考えながら芝居終了。
お腹もグーグー。
芝居観た後は私が色々語りたいのを知っている、優しいウチの旦那様。
途中どこかで軽くビール飲んで帰ろうと言ってくれてたので
上野で待ち合わせ。
しかしどうせ飲むなら美味しいほうがいいもんねと、浅草の「ぬる燗」へ行くことに。
しめ鯖・まぐろのづけ・・・他にも色々次々頼んで。
歌舞伎の話をしながら、美味しい肴と美味しいお酒に気分はとてもいい感じ♪
さくっとしめの牛すじカレーを食べて帰りましたとさ。
2007年03月14日
文化な日々
先週は熱がでてお酒は殆ど飲みませんでした〜
凄く健康的なものばかり食べていました。
おかげで身体が軽くなった感じ。
こんな調子でしたのでジムもお休みしていました。
昨日は1週間ぶりにスタジオへ参加。
久々なので息が切れました。ぜひぃ・ぜひぃ。
完全復活までもう少しかなぁ・・・
お酒も一昨日からちょびっとずつ飲んでますが、味がまだ変。
味覚が戻るまでこれまたまだかかりそうです。(まだ鼻声だし)
熱が出た後は身体がリセットします。
そしてココロもリセットされたような感じになります。
リセットされた私のモードは「文化よ〜〜♪」です。
春の光も誘って、益々文化を欲します。
読書に映画にお芝居に。。。お腹いっぱいに文化を食べたい!
先週は大好きな美輪明宏さんの「双頭の鷲」を観劇に行きました。
この数年、美輪さんの人気は凄くて、チケット入手も大変みたい。
美輪さんのお芝居を観るのはこれで5回目です。
いつもながらきらびやかな、舞台。
そして台詞の美しさ。日本語の美を究極までに表現していく美輪さんの世界は
夢と現実の間にある、空間に漂っている。
今まで観たどの作品よりも、観ているものの力量を試すかの如く
想像力を要する舞台でした。
私が大尊敬していた故・野村万之丞さんはよくおっしゃっていました。
演者は、観客を甘やかしてはいけない。
落語や狂言、講談、義太夫。。
日本にはシンプルに表現されていく芸術のカタチを持っている。
語られていくストーリーと、演者が表現する肉体で
観客は想像する。
想像力は鍛えられていく。
現代のテレビのように、ぽか〜〜んとただ見ていさえすればわかる
単純なお笑いとはまるで異なります。
観ているほうも、勉強が必要。
美輪さんは観客を試すかのように、この作品を演じられているように思えました。
そして根底に流れる、不滅のテーマは「無償の愛」。
どの美輪作品にもこのテーマが流れている。
「双頭の鷲」はハプスブルグ家の王妃エリザベートをモデルにした話。
(私の勝手な)エリザベートのイメージだと、たおやかな人といった感じだけど
美輪さんの演じた王妃は、もっと凛として力強い。
エリザベート、というよりロシアの女帝エカテリーナを想像する。
狡猾さの中に、愛にすがる女性の脆さが見え隠れする。
その表現具合が秀逸。
女性が女性を演じるとベタになりがちな部分も、さらりと演じのけてしまう。
この役を、女優さんがやるとしたら誰がいいかしら?
出来る方、いるかな。。。
先日観た映画「華麗なる恋の舞台で」の、主役のアネット・ベニングは
とても素敵だった。
年を重ねた美の中に、年輪を刻まないと決してつくることはできないであろう
笑顔を浮かべ、胸のすくようなラストシーンを演じていた彼女は
女性として、「あんな素敵に年を重ねたい」と素直に思ってしまう、
美しい年の取り方をしている。
熟練された演技力。
首の皺もチャーミングに見えてしまう。
日本の女優さんにも、あーゆう方がいるとよいのに。。
今はあんまりいないですね。。
